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【後編】特命記者Mの突撃!隣の卒業生:長崎県諫早市「串かつ ドラゴン」

どうも、特命記者Mです。

【前編】特命記者Mの突撃!隣の卒業生:長崎県諫早市「串かつ ドラゴン」 - スーパーホテル支配人ブログ「ふたりごと」|Super Dream Project BLOG
のお話の続きを…と思ったところで鳴る着信音。取材中、ひっきりなしに串かつドラゴンの電話が鳴ります。予約の電話です。
驚いたのは、アルバイトスタッフではなく、 取材中であっても必ずお二人のどちらかが電話に出ること。

「お電話ありがとうございます!」 「お気をつけてお越しください!」

その声のトーン、言葉遣い、間の取り方。 ……串かつ屋さんの電話対応じゃない。完全にホテルのそれでした。

ああ、このお店が人気の理由はここにあるんだな、と。 そして、その原点が前編で語られた 「電話は支配人が取りなさい」というスーパーホテル時代の教えにあるのだと、 目の前で実感させられたのでした。

【前編】では、お二人がSuper Dream Projectに飛び込んだ経緯と、 戸塚で叩き込まれた「商売の原点」をお届けしました。
【後編】では、卒業後に「串かつ ドラゴン」を開業してからの6年間。 スーパーホテルの経験が日々の経営にどう活きているのか、 開業初期に訪れた夫婦の危機、 そしてお二人が描く「次の夢」に迫ります。

40代でお子さんを授かり出産。現在は家族3人、諫早にて。

ホテル品質の接客が、串かつ屋の最大の武器になった

記者M:
卒業後、「串かつ ドラゴン」を開業されるまでの経緯を教えてください。

博識さん:
卒業して約1年後の2020年1月に、諫早で「串かつ ドラゴン」をオープンしました。
開業資金はできるだけ抑えようと、内装はほとんど自分たちの手で作りました。カウンターも壁も天井も、全部手作りです。

記者M:
えっ、これ手作りなんですか!?全然そう見えない……。

博識さん:
ありがとうございます(笑)。コストをどう抑えて、どこにお金をかけるか。
その判断力はスーパーホテルで鍛えてもらったものですね。
目標は150万円以内で出店すること。結果的にほぼその範囲で収まりました。

記者M:
飲食店の開業費としては驚異的ですね。お店づくりでこだわっていることは?

純子さん:
「気持ちよく飲んで帰っていただくこと」と「また来たいと思っていただくこと」。
特別なことをしているわけではないんです。最初の「いらっしゃいませ」と最後の「ありがとうございました」を徹底する。
何かあったらすぐ表に出て「すみませんでした」と一言。それだけでお客様の気持ちは変わります。

博識さん:
他の卒業生の方も同じことを言っていましたが、スーパーホテルの看板を外して自分たちのお店になったとき、身についた接客が自然と出るんですよ。
「お気をつけてお越しください」とか、電話での丁寧な対応とか。
飲食店でホテルのような気配りをされる経験ってなかなかないので、接客を気に入ってリピートしてくださるお客様もたくさんいます。

純子さん:
お客様の顔やいつもの注文を覚えておいて、次に活かす。
それもスーパーホテルで学んだことをそのまま実践しているだけなんです。

清掃の基準、コスト感覚、スタッフとの接し方。経営のベースはすべてスーパーホテルにある

記者M:
接客以外に、スーパーホテルでの経験が経営に活きているところはありますか?

博識さん:
まず清掃の基準ですね。
飲食店は「汚い」と思われたら終わりです。でも「どこまでが清潔か」の基準って、自分たちだけではなかなか作れない。
スーパーホテルで叩き込まれた清掃水準が、そのままお店のベースラインになっています。フライヤーの油の管理とか、グラスの磨き方とか、細かいところもスーパーホテルで鍛えてもらった感覚が活きていますね。

記者M:
確かに、お店に入った瞬間の清潔感がすごかったです。

博識さん:
あとはコスト感覚ですね。スーパーホテルでは経費の計算から売り部屋の管理まで、経営者の視点で数字を見るスキルが身につきました。
あのときは意識していませんでしたが、外に出てから「あの経験があったからこそ」と思うことばかりです。
利益度外視で好きなものだけ作っていたら、お店は潰れますからね。

記者M:
スーパーホテルでの経験が、飲食店の経営にそのまま応用できているわけですね。

博識さん:
スタッフとの接し方もそうです。アルバイトも社員も、お客様に喜んでもらうという役割は一緒で、呼び名が違うだけ。
働いてくれる人への感謝とか、お客様に気に入られているスタッフを見たときの嬉しさとか、そういう感覚もスーパーホテルで培ったものです。

純子さん:
「お店を好きでいること、お客様を好きでいること」。主人がよく言う言葉なんですけど、この原点も結局スーパーホテルで学んだことに繋がっているんですよね。
その気持ちがあったからこそ、支配人の期間をやり切れたし、今もこの店を続けられている。

2号店へ。それぞれが一人で店を背負う覚悟

記者M:
現在は2号店の「やきとり酒場 ドラゴン」も展開されていますね。

博識さん:
はい。1号店を彼女が、2号店を僕が責任者として切り盛りしています。

記者M:
純子さんが1号店を丸ごと一人で!

純子さん:
最初は二人で1号店に立っていましたが、2号店を出すタイミングで、私が一軒を任されるようになりました。メニューも価格設定も私が考えて動いています。
自分一人でお店を運営するようになって、改めてスーパーホテルで叩き込まれた「支配人」としての責任の重みを実感しています。一人で判断していく難しさと面白さ、両方ありますね。

博識さん:
最初は僕がいちいち口を出していたんですけど、今はもう言うことがなくなりました。彼女が自分で考えて、自分で動いてくれる。たまに覗いても、ちゃんと回っている。6年間の積み重ねですね。

本気でぶつかった先にしか生まれない「信頼」

記者M:
2店舗を夫婦で経営する中で、大変だったこともありますよね。

博識さん:
正直に言うと、開業して最初の半年は、きつく怒ることもありました。自分の想いが強すぎて、言い方もひどかった。もう終わるかなというところまでいきました。

記者M:
えっ……そこまで。

博識さん:
でも、何者でもない二人が一緒にやるんだったら、本気で向き合わないと物事を成し遂げられない。中途半端にやってたら、絶対にダメになる。

純子さん:
主人が感情的に言う裏には、必ずお店を良くしたいという気持ちがあるとわかっていたので、この人を信じようと決めていました。

記者M:
信じ続けたんですね。

純子さん:
もう2年ぐらい喧嘩らしい喧嘩もないです。あの厳しい期間があったからこそ、今の二人の形があるのだと思います。

博識さん:
今は感謝しかないです。信頼の証ですね。

成長した二人で、一つのお店をやりたい

記者M:
今後の目標や夢はありますか?

博識さん:
夢はスーパーホテルさんと何かビジネスでつながることです。
自分たちだけの力では限界がある。お世話になった企業さんと一緒に何かできたら最高ですね。夢は実現しなくても、思い描くことが大事だと思っています。
考えていなかったらできないけど、考えていれば可能性は生まれますから。

純子さん:
二人の目標としては、いつかまた一つのお店を二人で一緒にやりたい。今はそれぞれが別の店を任されて、お互いに成長できた。その成長した二人で、本当のおもてなしができるようなお店をつくりたいですね。

記者M:
スーパーホテルで鍛えてもらった二人が、離れてそれぞれ成長して、またひとつになる。最高のストーリーじゃないですか。

悩んでもいい。でも、迷うなら進め

記者M:
最後に、Super Dream Projectへの応募を考えている方にメッセージをお願いします。

博識さん:
悩む時間は大事にしてください。2年間悩んだとしても、悩み続けたこと自体に価値がある。ただ、悩むのと迷うのは違う。迷って立ち止まるぐらいなら、前に進んだ方がいい。歩けば道を覚えるし、失敗してもそこから学べる
海外では、失敗経験のない人間にお金を貸さないと言います。失敗を恐れるから失敗するんであって、失敗するからこそ失敗しなくなる。とにかく動きましょう。

純子さん:
不安で思い描けないから不安なんだと思います。
でも二人だけじゃない。スーパーホテルの方が同じ目線で一緒にやってくれます。
着任してからも、その後もサポートしてくれる。一人じゃないって思えたら、きっと一歩を踏み出せると思います。

記者M:
博識さん、純子さん、今日は本当にありがとうございました!

【記者Mの編集後記】

「当たり前のことを当たり前にできる」
取材中、博識さんがさらっと口にしたこの言葉が、 こんなにも重く響いたのは初めてでした。

挨拶をする。清潔にする。お客様の目を見る。 文字にすれば誰でも書ける。 でも、それを毎日、6年間やり続けるのは全く別の話です。

そしてもう一つ、心に残ったのは純子さんの「校歌」の例え。 在学中は何も感じずに歌っていた校歌が、卒業してからふと口ずさみたくなる。 スーパーホテルで叩き込まれた教えは、まさにそういう種類のものなのだと。

お二人のお店は、決して華やかな演出で勝負しているわけではありません。 でも、一本の串かつと一杯のビール、 そして「いらっしゃいませ」と「ありがとうございました」。 その「当たり前」の積み重ねの中に、 スーパーホテルのDNAが確かに息づいていました。

博識さん、純子さん。 素敵なお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました! ……次はしっかり食べて飲んで、グルメサイト「の記事を書きますね!