皆さまこんにちは。スーパーホテル特命記者のMです。
最近は、暇さえあればついSNSを開いてしまいますが、本当にキラキラした魅力的な情報が多いなと感じます。
先日訪問させていただいた、広島・尾道にある卒業生の村上さん・岡本さんペアが営む
カフェ&ゲストハウス『水尾之路』も、SNSに溢れるキラキラな世界に負けず劣らずとても素敵な空間が広がっていました。
築85年の古民家を改装した空間はセンスの塊で、お二人の息もピッタリ。
誰もが羨むパートナーシップで夢を叶えられたんだな…と、感じるほどでした。
しかしこのお二人、実はペア解消の一歩手前まで追い詰められていたという、壮絶な過去をお持ちとのこと…
そんなお二人にこれまでの歩みについて詳しくお話を伺ってきました。
今回は、インタビューの【前編】をお届けします。

会社の代弁者ではなく、自分の言葉で商売がしたい
――お二人がスーパーホテルに応募されたきっかけを教えてください。
村上さん:
僕は16年間アパレルでマネジメントの仕事をしていましたが、「いつか自分の言葉で商売がしたい」という想いが強くなっていたんです。
そんな時にリーマンショックが起き、会社が利益優先になっていくのを感じていました。
一年待ちましたが、状況は変わらず、退職を決意しました。
岡本さん:
彼が退職してカフェの学校に通い始めた頃、私は広告を作る仕事に転職していました。
ただ、お互い別の仕事をする中で、家に帰っても会話が弾まなかったり、関係性がうまくいかないなと感じる時期があったんです。
彼からスーパーホテルの話は聞いていたのですが、その時はまだ現実的ではありませんでした。
村上さん:
学校で学ぶうちに、自己資金という大きな壁にぶつかりました。
どうしようかと悩んでいた時、改めてスーパーホテルのベンチャー支配人制度が選択肢として浮上してきたんです。
岡本さん:
彼からもう一度話を聞いて、「このままでは駄目だ。環境を変えよう」という気持ちが高まり、とりあえず説明会に行ってみることにしました。

前職時代の上下関係が逆転!?
――ホテル業務未経験ということもあり、最初の研修では苦労もあったそうですね。
村上さん:
はい…。これまでアパレルの世界で積み重ねてきた経験やスキルが思うように活かせず最初は苦戦しました。
岡本さん:
私は思いのほかスムーズにスタートを切れたのですが、彼がどんどん自信を失っていくのを見るのが辛かったですね。
以前は上司と部下の関係だったのが、完全に逆転してしまいました。
そうした状況もあり、日を重ねるごとにお互いの間の溝が大きくなっていったんです。
周りからは「順調そうな新人ペア」に見えていたかもしれませんが、実は、いつ壊れてもおかしくないギリギリの状態だったのです。
そして、その状態が約2年続きました。

絶体絶命の危機を乗り越え真のパートナーへ
――そして、ついに限界が来たと…。
岡本さん:
そうなんです。もう無理だと思って、本社に電話して「ペアを解消したいです。」と伝えました。
――絶体絶命のピンチからどうやって立ち直ったのですか?
岡本さん:
電話の後、本社の方が親身に話を聞いてくださいました。
そのおかげで「一人で抱え込む必要はないんだ」と気づくことができ、彼との関係も、仕事への向き合い方も、大きく変わりました。
村上さん:
あの出来事がなければ、今の僕たちはありません。
そこからですね、僕の「いい人になろう」作戦が始まったのは。
スキルで貢献できないなら、誠実さで勝負しよう、と方向転換しました。
「卒業するまでは自我を捨てて『出家』する」と決め、私物を買うのも娯楽も全部断ち切りました。
そして、ホテルの周りの草むしりや雪かきをしたり、関わる全ての人に誠実に向き合うことに徹しました。
その姿が周りの心を動かし、「かわいがってもらってこそ商売は成り立つ」という本質を学んだんです。
壮絶な覚悟の続きは【後編で】
お話を聞いて、想像以上に壮絶な覚悟があったことに驚かされました。
でも、その経験があったからこそ、お二人は本当のパートナーになれたのだと感じます。
そして、見事に4年間を走り切ったお二人。
インタビュー【後編】では、いよいよ舞台を開業後の尾道に移し、お二人の夢がどのように実現したのかを伺います。
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