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元飲食経営者と栄養士が挑戦するホテル経営。強みを活かしたSuper Dream Project

今回は、スーパーホテル南彦根駅前で支配人を務めるOさんと、副支配人のAさんにお話を伺いました。
もともと沖縄で八百屋兼惣菜店を一緒に運営していたというお二人は、その揺るぎない信頼関係を基盤に、新たな挑戦としてSuper Dream Projectに参加。ホテル業務未経験ながら、着任からわずか1年で着実に成果を積み重ねていらっしゃいます。
ホテル運営について、アテンダントスタッフとの関わり方、お二人ならではの役割分担、そしてこれからの夢や目標まで。お二人の持つ異なる強みの活かし方、困難を乗り越えた工夫、そして夢の実現に向けたリアルな声をお届けします。

自己紹介、ご経歴

まずは、O支配人・A副支配人の経歴をご紹介します。

  • O支配人:18歳から約14年間飲食業に携わり、自身の店舗経営も経験。事業の転機を経て、Super Dream Projectに応募し支配人として新たな挑戦をスタート。
  • A副支配人:栄養士として約10年間勤務し、食と健康に関する専門知識を持つ。O支配人と共に店舗経営を経験。
  • 2024年8月23日〜 スーパーホテル南彦根駅前 現在に至る

築いた信頼を力に、二人で踏み出したSuper Dream Project

――Super Dream Projectに応募したきっかけを教えてください。

O支配人:
以前一緒に惣菜店を運営していた時から、副支配人とは最高のパートナーだと感じていました。お店をたたむことになった後も、培ってきた信頼関係を活かして、再び一緒に働ける仕事を探したいと考えていたんです。そんな時にインターネットで偶然見つけたのが、Super Dream Projectでした。
最初は「本当に大丈夫かな」と半信半疑な気持ちもありましたが、二人で挑戦できるチャンスだと感じました。

A副支配人:
私は最初、正直不安の方が大きかったです。あまりにも条件が良いように見えて、逆に信じていいのかと戸惑いましたね。
特に、私は娘が沖縄にいることもあり、生活の拠点を移すことへの心配もありました。でも支配人と一緒に取り組めること、そしてホテル経営のノウハウが学べるという点に将来性を感じました。収入だけでなく、自分たちの成長にもつながると考え、挑戦してみようと決心しました。

O支配人:
実際、私は以前から沖縄以外の場所での生活も経験していたので、新しい土地で仕事を始めることに抵抗はありませんでした。むしろ「どんな場所で、どんな出会いがあるのだろう」と楽しみに思えたくらいです。

A副支配人:
私は家族と離れることが一番のハードルでしたが、両親や娘と相談しながら前向きに捉えられました。50日間の研修が用意されていたため、仕事そのものへの不安はあまりありませんでしたね。

未経験からの一歩を支えた50日間研修

――着任前の50日間の研修はいかがでしたか?

O支配人:
研修店舗は広島でした。毎日新しいことを学ぶので、本当にあっという間でしたね。覚えることは多かったですが、次々と新しい情報が入ってくるので、むしろ刺激的で楽しかったという印象が強いです。

A副支配人:
二人ともホテル業務は未経験でしたが、「研修で一気に習得しよう」という意気込みで臨みました。
研修期間を終えて支配人・副支配人として店舗に着任すると、気軽に質問できる存在がいなくなるので、責任の重さを強く感じました。

O支配人:
研修店舗の支配人・副支配人をはじめ、スタッフの方々も丁寧に教えてくださり、何でも相談できる環境だったので安心して取り組めました。

A副支配人:
私にとっても広島での研修はとても良い経験になりました。広島の店舗では学生アルバイトの方がいなくて、フリーターの方や年上のスタッフさんが多く、皆さんとても気にかけてくださったんです。仕事を教えていただくだけでなく、休憩時間などにいろいろなお話をしてくださって、和やかな雰囲気の中で学べたことが印象的でした。最終的には、着任する不安よりも、仲良くなった皆さんと離れるのが惜しい気持ちでした。
支えていただきながら業務を覚えていけたので、楽しさを感じられました!

ホテル運営1年目、挑戦と工夫を重ねた“自分たちらしい形”

――実際に着任してみて、1年目はどうでしたか?大変だったことはありました?

O支配人:
着任した当初は、初めて自分たちが中心となってホテルを運営する立場になったため、戸惑う部分もありました。それでも、業務そのものについては研修でしっかり準備できていたので、思っていた以上にスムーズに進められましたよ。

A副支配人:
むしろ「自分たちらしいホテル」を作り上げることに意識が向き、あれこれ試したい気持ちが強かったですね。
研修中に「こういう工夫を取り入れたい」と考えていたことを一気に形にしていきたくて、気づけば夜遅くまで作業していたこともありました。体力的には充実した日々でしたが、自分たちの手でお客様に喜んでもらえる工夫を実現できるのは大きなやりがいになりました。

O支配人:
私は前職で長く飲食業界にいたので、比較的今はとても働きやすい環境だと感じています。
困った時には本社の担当者の方が迅速に対応してくれますし、必要に応じて店舗に駆けつけてくれるんです。こちらの意見ややりたいことを尊重していただけるので、大きなモチベーションになっています。

A副支配人:
私自身も説明会や面接の時には「すごく忙しくなるのでは…?」と想像していましたが、実際は自分たちで工夫しながら進められるので、余裕がありました。
思っていた以上に自分の時間を確保でき、業務と生活のバランスを取りやすいというのは、良い意味での驚きでしたね。

学生から主婦まで、多彩なスタッフと築いた温かなチーム

――現在のお二人の店舗のスタッフさんについて教えてください。

O支配人:
南彦根では、夜の時間帯は学生のアテンダントスタッフさんが中心で、その中にフリーターの方が1人加わっています。朝食のアテンダントスタッフさんは主婦の方々が担当してくださっていて、全体では支配人・副支配人を含めておよそ10名ほどの体制です。
最初は私たちも分からないことだらけなので、まずは既に在籍していたスタッフさんから教わる姿勢で臨みました。業務に慣れるにつれて「こうした方が良いのでは」という改善点を少しずつ加えながら、一緒に店舗を作り上げてきたという感覚です。
これまでの仕事でも、学生や主婦の方、世代を問わず関わってきた経験があるので、コミュニケーション面で特に壁は感じませんでした。

A副支配人:
スタッフの皆さんは本当に良い方ばかりで、私も最初から自然に打ち解けられました。特にフリーターの方は私と年齢が近いこともあり、手が空いた時に私のデスク横に来て話しかけてくれるなど、日常のやり取りを通じて楽しい関係が築けています。
学生のスタッフさんも明るく前向きで、積極的にコミュニケーションを取ってくれるので、一緒に働く時間がとても心地よく感じられます。

無理せず続ける工夫、自然体で決めた朝夜の担当

――朝と夜の分担はどう決めましたか?

O支配人:
朝と夜の担当については、最初に二人で相談して決めました。当初は数ヶ月ごとに交代しようという案もあったのですが、副支配人は朝がとても苦手で(笑)。私の方はむしろ朝の仕事が好きだったこともあり、自然と私が朝、彼女が夜という形に落ち着きました。
時には「ランチを外で食べたいな」と思い、朝食営業が終わる頃に業務を任せる日も作っています。朝はアテンダントスタッフのサポートがしっかりありますし、任せられるスタッフもいるので大きな負担は感じていません。

A副支配人:
私も夜の時間帯の方が生活リズムに合っていて、無理なく続けられると感じています。

衝突から学んだ、互いの得意を活かすホテル運営

――お二人でホテル運営をする上で、心がけていることは何ですか?

O支配人:
まず相手の意見をしっかり受け止めることを心がけています。考え方が違う場面もありますが、一方的に進めるのではなく、互いの意見を尊重しながら折衷案を探すようにしています。
そうすることで、「自分たちが納得して選んだ答え」として前向きに取り組めるのだと思います。

A副支配人:
そうですね。運営する中で強く感じるのは、お互いの得意・不得意を補い合うことの大切さです。支配人は接客での機転や対応力に優れているので、その点を大いに頼りにしています。
私は事務作業などをカバーすることが多いですが、逆にお客様対応で難しい場面は支配人に任せられるので、とても心強いです。先日オーバーブッキングが発生した際にも、支配人が落ち着いて対応してくれて本当に助かりました。

O支配人:
飲食業界での経験が長いため、謝罪やトラブル対応には慣れている部分もあります。一方で私も管理面は苦手なので、副支配人が言ったように、お互いの得意不得意を補い合うことが基本ですね。

A副支配人:
相手の苦手な部分が目についた時も、それを責めるのではなく、どうすれば伝わるかを工夫しています。不満や気になることがあっても、柔らかい言葉で伝えるよう意識することで、仕事もプライベートも良い関係を保てていると思います。
正直、最初の頃は些細なことでよくぶつかりました(笑)。きっかけ自体は小さなことでも、不満が積み重なることで喧嘩に発展していたのだと思います。振り返ると、余裕がなく相手を思いやる気持ちに欠けていたからかもしれません。今ではお互いが少しずつ穏やかになり、相手を気遣った言動ができるようになりました。

数字の成果とお客様の声、二人が感じるやりがいの瞬間

――やりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?

A副支配人:
もちろん、ホテルの稼働率やADR(平均客室単価)が前年を上回ったときに大きなやりがいを感じます。日々、ホテルをより良くしようと工夫を重ね、その成果が数字として表れると「頑張ってきてよかった」と実感できます。
会社が設定してくれる目標を達成することで、自然とお客様の満足度も高まっているのがわかるので、その循環を実感できることがモチベーションになっています。

O支配人:
私も副支配人が言ったように、数字で成果を確認できるのはやりがいのひとつです。それ以上に強く感じるのは、お客様との距離の近さです。連泊される方も多く、毎朝顔を合わせて挨拶を交わすうちに顔なじみになっていきます。そうした方々との何気ない会話を楽しめるのは、思っていた以上にアットホームな環境だと感じさせてくれます。
さらに、お客様からアンケートで温かい言葉をいただけるのも大きな励みです。例えば、私の朝の挨拶に対して「仕事で嫌な気持ちが吹き飛んだ」と書いてくださった方がいました。
基本中の基本ですが、元気に挨拶することだけは徹底しているので、その気持ちが伝わっているとわかると本当に嬉しいですね。

オフの過ごし方も二人らしい、それぞれのリフレッシュ方法

――プライベートな時間は作れていますか?

A副支配人:
私は夜の勤務が中心なのですが、プライベートの時間も取れるようにしています。アテンダントスタッフが夜の時間帯をしっかり支えてくれるので、時には京都まで出かけて友人と会ったり、姉に会いに行ったりと、各地にいる知人との交流も楽しんでいます。

O支配人:
私はもともと「休みたい」という感覚があまり強くないので、特別な外出は少なめです。ですが時間ができると近くの山に登ったり、夕日を眺めに行ったり、琵琶湖まで足を運んだりしています。彦根は都会のようにお店が多いわけではありませんが、自然が身近にあって、ふとした時に癒しを感じられるのが魅力ですね。

A副支配人:
支配人は自然の中で見つけた小さな発見をよく共有してくれます。リンゴの木や栗、夏にはイチジクなどを見つけて写真を送ってくれるんです。もともと八百屋をやっていたこともあり、そういう感覚が自然とあるのだと思います。そうした素朴なやり取りに、私も癒されています。

次のステージに向け、一歩ずつ積み重ねる日々

――今後のお二人の夢や目標について教えてください。

O支配人:
将来的に再び飲食の仕事に挑戦したいと考えています。まだ場所などの具体的なイメージは固まっていませんが、せっかく宿泊業に携わっているので、飲食と宿泊を組み合わせた業態に挑戦できたら面白いのではと思っています。食事を楽しんでいただきながら、そのまま泊まれるような空間をつくることができれば、多くの方に喜んでいただけるのではないかと夢を膨らませています

A副支配人:
私は明確に「これがしたい」という目標があるわけではないのですが、家族と安心して豊かな時間を過ごせるような仕事や生活の形を実現したいと思っています。両親や娘と一緒に過ごす時間を大切にし、お金の心配をせず健康でいられることが一番の願いです。
娘ももうすぐ中学生になり、将来的には東京で学びたいと話しているので、拠点をひとつに決めるというよりは、それぞれが離れていてもどこかで合流し、一緒に旅行を楽しむような暮らし方もいいなと考えています。

O支配人:
このスーパーホテルでの経験や報酬を通じて、まずはしっかりと基盤を築きたいです。そのうえで次のステップに進み、自分たちらしい形で新しい挑戦や生活を実現できたらと考えています。

不安よりも可能性を信じ、挑戦する勇気を

――これからスーパーホテルの支配人・副支配人を目指す方にメッセージをお願いします!

O支配人:
最初は広告などを見て「本当に大丈夫だろうか」と不安に思う方もいるかもしれません。私自身も少し警戒していましたが、実際に挑戦してみると、思った以上に働きやすく、努力や工夫が成果に結びつく環境が整っていると感じました。怖がらず、一歩を踏み出してみることが大切だと思います

A副支配人:
本当に頑張った分だけきちんと反映してもらえる会社ですし、想像していたほど大変ではなく、むしろ楽しく働ける環境です。もちろん合う・合わないはあると思いますが、少しでも気になる方は思い切って挑戦してみてほしいです。飛び込んでみて初めてわかることがたくさんありますし、挑戦する価値は十分にあると思います。

O支配人:
私は以前、事業がうまくいかず、家も資金も失ってしまった時期がありました。その後Super Dream Projectに参加し、研修中からも、生活が大きく変わりました。

人生を立て直すきっかけとしても大きな力になる仕事だと実感しています。

A副支配人:
私はもともと物欲が強い方で(笑)、やはり収入が安定すると欲しいものを選べる楽しみが増えます。「これが欲しい」と思ったものを我慢せず手にできるのは嬉しいですし、心にも余裕が生まれます。そういう意味でも、気持ちが豊かになったと感じています。

O支配人:
どんな背景や価値観を持っていても、自分の目標や希望を形にできるのがこのSuper Dream Projectの魅力です。ぜひ恐れず挑戦してみてください!

異なる強みが力になる、Super Dream Projectで新たな挑戦を

今回は、スーパーホテル南彦根駅前で支配人を務めるOさんと副支配人のAさんにお話を伺いました。
性格や得意分野が対照的でありながら、それを補い合い、ホテル運営を前向きに進めていらっしゃいました。O支配人の機転と対応力、A副支配人の細やかな事務力と気配り。それぞれの強みを活かし合うことで、課題もやりがいに変え、チームとして成長を重ねています。
Super Dream Projectでは、このように異なる個性を持つ二人がペアとなり、互いを支え合いながら新しい挑戦に取り組んでいます。少しでも興味をお持ちの方は、ぜひ一歩を踏み出してみてください。