「ホテルの支配人は激務」「ホテル支配人になったら休む暇がない」このような話を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際のところ、ホテル支配人の仕事は多岐にわたるため大変なこともあります。
しかし、その分大きな魅力もある仕事で、ホテルの支配人だからこそ感じられるやりがいがあるのも事実です。
そこで本記事では、ホテル支配人が激務と言われる理由をはじめ、他の仕事では得られないほどの魅力などを解説します。
最後までお読みいただければ、ホテル支配人を目指すかどうか判断ができ、支配人の仕事のやりがいを感じていただけますよ。
ホテル支配人が激務な5つの理由
まずは、ホテル支配人が激務と言われる理由をお伝えします。忙しい理由には、主に次の5つのことが関係しています。
理由①|休みが少ない
ホテルの支配人は、休みが少ないといわれています。
基本的にホテルの従業員はシフト制で働きますが、働ける人がいないときは支配人が穴埋めをしないといけない場合があります。
人手が足りないホテルの支配人になれば、休日返上で出勤することもあり、月に2.3日程度しか休めないこともあります。
従業員数に余裕があるホテルであれば休みも確保できますが、繁忙期に休みなく働き続けている支配人は多いです。
理由②|長時間労働になる
ホテルの支配人は、長時間労働になりやすい傾向にあります。
支配人になれば、従業員と比べてやることがかなり増えるので、勤務時間内に全ての業務を終わらせることが難しく、残業になる日もたくさんあります。
朝から働いているにもかかわらず、休憩を取りながら夜勤帯の時間まで仕事をしていた...なんてことはよくあります。
長時間労働でなかなか休めず、体力的な負担が大きいのは事実です。
一方で、やることが多い分、自分を成長させることができる環境でもありますよ。
理由③|立ち仕事が多い
ホテルの仕事は、立ち仕事が中心です。
支配人の仕事の中には、デスクワークや事務作業もありますが、フロント業務、清掃チェック、お客様の荷物運び、スタッフの教育など、立って行う仕事も多くあります。
従業員が多いホテルであれば、ある程度他の社員に仕事を任せられますが、責任者として自分の目でホテルの状態を確かめなくてはなりません。
忙しく立ち働くため時間があっという間に感じられる反面、長時間の立ちっぱなしで腰を痛める方もいらっしゃいます。
理由④|クレーム対応がある
お客様からのクレーム対応も、ホテル支配人の仕事の一つです。
「部屋が汚れている」「隣の部屋がうるさい」「食事の時間が遅い」など、日々さまざまなクレームがお客様から上がってきます。
クレームがあれば、支配人は責任者として先頭に立って対応しなければなりません。
クレームの内容によっては、ホテル側に全く問題がないこともありますが、親身に対応するのが大切になってきます。
理由⑤|人間関係が悪い職場もある
複数人で働く環境だからこそ、何かしらの人間関係のいざこざは起きがちです。
従業員同士の人間関係に問題があれば、支配人は間に入って双方のを取りまとめることもあります。
従業員によっては、人間関係の問題でモチベーションのコントロールができない人もいるので、時には支配人として厳しく指導することも必要です。
ホテル全体の運営を上手く保ち続けるために、従業員全員の教育は欠かせません。
支配人には、自然とマネジメント能力が身についていくでしょう。
ホテル支配人の主な仕事内容
激務と言われるホテル支配人ですが、具体的にどのような仕事をしているのでしょうか。ここで主な仕事内容を確認しておきましょう。
仕事①|フロント業務
フロント業務は、従業員のメイン業務となることが多いですが、状況によっては支配人も行う必要があります。
チェックイン・チェックアウトの手続き、貴重品の預かり、観光の予約、お部屋までのご案内など、フロント業務はやることがたくさんあります。
特に常連のお客様やVIPのお客様がホテルに宿泊される際は、支配人がフロント業務からすべてアテンドすることは多いです。
フロント業務は、ホテルの顔となってお客様のご対応をするので、まず支配人が先頭に立ってやるべき業務の一つと言えます。
仕事②|業績管理
ホテルの業績管理やルームコントロールは、支配人の経営手腕が問われる仕事です。
ホテルの経営を安定させるため、売上や経費、予約の管理などを行います。
また、毎月業績のデータを分析し、より集客力を高めるための施策も考える必要もあります。
※ルームコントロールとは...
閑散期や繁忙期によってお部屋の値段を設定し、ホテルの客室を有効活用する施策。じゃらんや楽天トラベルに各何部屋ずつ、宿泊費用をいくらで出すかなどを考え実行する業務です。ただ収益を上げるだけでなく、お客様の満足度や各部門ごとの目標などを明確にし、業績を伸ばし続けることが支配人に求められています。
仕事③|企画立案
新たな企画立案を行うのも、ホテル支配人の仕事です。
今や、どの地域においても、大小問わずさまざまなホテルがあります。
他社との差別化を図ることで、よりお客様に選んでいただけるホテルになれるのです。
そのため、ホテル支配人は斬新な発想やアイディアで戦略を立てて、企画を実行していく必要があります。
宿泊プラン、観光プラン、飲食プランなど、世の中のトレンドに合わせて、新たな企画をどんどん打ち出していくのは支配人の大きな役割と言えます。
仕事④|スタッフ管理
スタッフの指導や人事、シフト管理なども支配人の業務です。
すべてのお客様に喜んでいただくためには、全従業員がサービスの質を高める必要があります。
規模が大きなホテルであれば、教育担当としてベテラン従業員に指導を任せられますが、支配人が自ら担当することもあります。
スタッフ管理は、従業員とコミュニケーションをとるきっかけにもなるので、信頼関係を構築することにもつながりますよ。
激務なだけじゃない!ホテル支配人の仕事の魅力
お伝えした通り、ホテル支配人は幅広い仕事をこなす必要があります。慣れれば効率良く対応できるものですが、最初のうちは忙しいと感じることも多いでしょう。
ただし激務なだけでなく、ホテル支配人の仕事ならではの魅力があるのも事実です。ここからは、ホテル支配人の仕事の魅力についてお伝えします。
魅力①|裁量権を持って働ける
支配人はホテル全体を統括する立場のため、裁量権を持って働くことができます。
ホテル運営という事業を自分の手で動かすことができるのは、大きな魅力と言えるでしょう。
特に自分の理想を持っている人にとっては、思い描く形に向かって経営を進めていけるので、きっとやりがいを感じられるはず。
全従業員が同じ目標に向かって進むチームを作れたときには、大きな喜びと一体感が味わえます。
自分の考えや行動によって、ホテルの経営を左右できるのは、一従業員では経験できない貴重な体験です。
魅力②|幅広い能力を身につけられる
ホテル支配人として働くことで、さまざまな能力を身につけることができます。
具体的には、決断力、オペレーション能力、マネジメント力、経営に関する知識などを身につけることが可能です。
お客様が困っていないか、従業員がしっかり動けているかなど、ホテル全体を見ながら働くことで、自然と視野がどんどん広くなっていきます。
支配人としてさまざまな能力を身につけたのちに、総支配人として複数のホテルの経営に携わったり、独立・開業などの道に進む人も多いですよ。
魅力③|お客様から感謝の声を聞ける
支配人だけに限ったことではありませんが、ホテルで働いているとお客様の感謝の声を直接聞くことができます。
フロント業務でチェックアウトを担当した際に「ありがとう」「また来ます」といった声が聞けるのは非常に嬉しいことです。
中には何度も宿泊するリピーターになっていただけたり、ご友人にご紹介してくださるお客様もいます。
感謝の声を聞くことはシンプルに嬉しいだけでなく、スタッフのモチベーション向上にもつながり、ホテル自体の利益にとっても欠かせません。
魅力④|将来的に海外でも働ける
ホテル支配人の仕事をすれば、海外で働くスキルを磨くこともできます。
インバウンドや観光業の活性化により、日本を訪れる外国人の方は増えています。
現在はコロナ禍ですが、再び需要が高まるシーンも訪れるでしょう。
ホテルで働いていると、自然と英語を使う機会もあります。
英語ができなくとも、ホテルに備え付けの翻訳機(ポケトークなど)を活用することでコミュニケーションが取れますが、語学は今後の人生における大きな武器になります。
日本のホテルで支配人として磨いたホスピタリティ力は、海外でも即戦力として活躍できる武器になるでしょう。
支配人として働くホテルを選ぶコツ
ここから、支配人を目指す方が働くホテルを選ぶコツをお伝えします。
激務と言われるホテル支配人の仕事ですが、環境によっては理想の働き方を実現できる可能性は十分にあります。
自分にとってより良い環境を選ぶためにも、次の3つのことは入社前にチェックしておきましょう。
コツ①|就職・転職サイトの口コミをチェックする
就職・転職サイトの口コミをチェックし、従業員の満足度を確認しましょう。
口コミは、実際にそのホテルで働いた経験がある人が書き込んでいるので、どのような労働環境か確認することができます。
自分が働く上で改善できるポイントか、それとも会社そのものが合わないのか、慎重にチェックしましょう。
とはいえ、個人の思いを書き込んでいるケースもありますので、100%事実が書かれているとは限りません。
悪い口コミをすべて鵜呑みにはせず、参考程度にとどめ、説明会や面接の際に自分の目で確かめることをおすすめします。
コツ②|従業員の離職率・平均勤続年数をチェックする
従業員の離職率や平均勤続年数も、入社前にチェックしておくべき項目です。
ホテル業界に限らず、離職率が高かったり平均勤続年数が低いと、人が定着していない環境と言えます。
人が定着しない環境には何らかの理由があります。
人手不足が続くと、さまざまな業務を支配人自らこなす必要があり、本来やりたい支配人の仕事に集中できない可能性があります。
スーパーホテルでは、支配人の裁量の範囲内でアテンダントスタッフ(ホテルのアルバイトスタッフ)を雇用することができ、人員体制を調整しながら運営することができます。本部のサポートもあるので、安心して働くことができますよ。
コツ③|ホテルの研修制度をチェックする
支配人になりたいと考えるなら、ホテルの研修制度について知っておきましょう。
研修制度が整っているホテルを選べば、これまでの実績で得たノウハウをもとに、スムーズに支配人を目指すことができます。
スーパーホテルでは、50日間の研修を行い、ベンチャー支配人として4年間の業務委託期間をスタートさせる制度をご用意しています。
卒業後のキャリアの選択肢も幅広くなっており、90%以上の支配人が未経験からスタートしていますよ。
まとめ|ホテルの支配人はやりがいたっぷりの仕事!
この記事では、ホテル支配人が激務と言われる理由や、他の仕事にはない魅力などをお伝えしていきました。
お伝えした通り、ホテル支配人の仕事は多岐にわたり、状況によっては激務と感じる人もいます。 しかしながら、その分裁量権を持って働けたり、幅広い能力を身につけられるなど、ホテル支配人だからこその魅力がたくさんあります。
自分自身の力で組織を動かしていきたい人にとっては、非常にやりがいがある仕事と言えるでしょう。
お客様から「ありがとう」のお声を聞けたときの嬉しさは格別です。
スーパーホテルでは、支配人の業務量や負担を軽減しながら、ホテル経営を実践で学びつつ成長できる環境をご用意しています。
少しでもホテル支配人の仕事にご興味を持っていただけた方は、まずはスーパーホテルの説明会にご参加いただき、お話だけでも聞いてみませんか?
スーパーホテルでは、『Super Dream Project』でベンチャー支配人・副支配人を募集しています。90%以上の支配人が未経験からスタートしており、ご夫婦・カップルなどの男女ペアで応募することが可能です。
50日間の研修ののち、ベンチャー支配人として4年間の業務委託期間をスタートさせ、ホテル1棟の運営をお任せ。はじめに加盟金などの個人負担費用がかかる心配もありません。
支配人卒業後は下記のキャリアの選択ができます。
【卒業後のキャリア選択】
- 契約延長
- 法人契約
- スーパーホテル社員
- 海外店舗支配人
- 独立
4年間で2000万円近くの貯金も可能であることから、「将来お店を開きたい」「夢を実現したい」「貯金したい」「経営を学びたい」などと、起業・独立などの”夢”をお持ちの方が多数活躍しています。
スーパーホテルで支配人のお仕事を通して経営ノウハウや接客マナー、スタッフの雇用・人材育成など幅広く学ぶことができるので、ホテル業界未経験の方、ホテルスタッフ・サービス業・接客業などの職務経験がない方、経営・マネジメント経験がない方でもスタートが可能。
本記事でもご紹介した通り、支配人の仕事は多岐にわたる業務内容であることから、誰でも簡単にいく仕事ではありません。
その分、様々な経験を通してオリジナルの経営スタイルを確立できるチャンス。学ぶ意欲のある方には、とてもやりがいのある仕事ですよ。
夢をお持ちの方、少しでも支配人の仕事にご興味をお持ちの方は、下記リンクよりチェックしてみてくださいね。