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【前編】夢を考え直すきっかけに|5年間で培った経験を活かして古民家宿を開業

Super Dream Project』は、独立・起業や店舗の開店など、多くの夢を掲げている人を応援しているプロジェクトです。
夢の実現では、これまで数多くの夢を叶えた卒業生をご紹介してきました。
今回インタビューしたのは、スーパーホテルでの経験を活かし、現在は古民家宿を経営している中島元支配人と小澤元副支配人。
スーパーホテルの支配人になった理由や、支配人のやりがい、挑戦してきたことなどについてお伺いしました。スーパー支配人の働き方が気になっている人や、夫婦やカップルで目指したい夢がある人などは、ぜひ参考にしてください。

続きはこちら→【後編】支配人卒業後、宿と農業を掛け合わせた古民家宿【燕と土と】を開業

支配人を5年間経験した後、古民家宿を開業

中島元支配人と小澤元副支配人の経歴についてご紹介します。

  • 2015年3月 スーパーホテル東京・日本橋三越前 着任
  • 2016年7月 スーパーホテル戸塚駅東口 着任
  • 2017年7月 スーパーホテル新横浜 着任
  • 2020年3月 卒業
  • 2022年5月 一棟貸しの古民家宿【燕と土と】開業

中島元支配人と小澤元副支配人は、長野県飯田市で築130年の古民家をセルフリノベーションし、一棟貸しの古民家宿【燕と土と】を開業・経営しています。スーパーホテルでは、5年間で3店舗の支配人を経験されました。

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【燕と土と】

【中島綾平さん】

【小澤真理さん】

着任した当初は、業務に慣れず苦戦したお二人でしたが、今では知識やスキルを活かして古民家宿を経営しています。
そんなお二人がスーパーホテルに応募した理由や、支配人の仕事のやりがい、挑戦してきたことなどについて、赤裸々に語っていただきました。

スーパーホテル支配人になった理由

――支配人にチャレンジしようと思った理由は何ですか?
中島さん:
当時、二人ともパチンコ店のホールでアルバイトしていました。二人で「飲食店を開業しよう」となったのがきっかけですね。開業資金を貯めながら、経営ノウハウなども身につけたかったので、スーパーホテルへ応募しました。

3ヶ月を経た頃から自信を持てるように

――着任直後、不安はありましたか?
中島さん:
ホテル業は初めてだったので、はじめは不安もありましたね。直前の仕事がパチンコ店のホールのアルバイトだったので、一気に生活リズムも変わり、慣れるまでは苦労したのを覚えています。
初めて着任したのはスーパーホテル東京・日本橋三越前です。アルバイトを募集してもなかなか集まらず、スタッフが定着するまでは二人で回すこともありました。業務の全貌がわかるようになってからは、知識や経験も増えてきて、自信がもてるようになりました!

小澤さん:
はじめは慣れなくて、時には体調を崩すこともありましたが、二人で支え合ってきました。着任してから3ヶ月程度は本当に大変だったのですが、徐々に業務に慣れていき、余裕が生まれてきました。はじめの3ヶ月を乗り切れば、やっていけます(笑)。

――研修で学んだことは活かせましたか?
中島さん:
はい、研修で学んだことは実務で活かせました。はじめは、二人ともPCのタイピングもできなかったのですが(笑)、研修ではとてもわかりやすく丁寧に教えてもらったので、心強かったです。
フレンドリーな方ばかりでしたので、わからないことや不安なことがあったときは、着任してからも電話で相談しやすかったです。

スーパーホテル東京・日本橋三越前に着任後は、近隣にスーパーホテルの店舗が多かったので、他店舗の支配人へ相談もしていました。会議が月に1回あって、知識やノウハウを共有しあい、お互いを高め合うことができていましたね

小澤さん:
研修後も、いつでも連絡できる関係性を作ってくれていたので、安心して業務に取り組めました。周りの方々には、本当に感謝しています。

――お客様とのエピソードをお聞かせください。
中島さん:
初めて着任した日本橋の店舗の常連のお客様が、今の古民家宿【燕と土と】に来てくれたんです!
他の支配人が、常連のお客様に「中島さんって覚えてますか?今、長野で古民家宿やってるんですよ」と話してくださって。そのお客様は、たまたま出張で来られるタイミングがあったそうです。
当時のことを覚えてくださっていて、顔を見せてくれたのは、本当に嬉しかったですね。

営業に対する考え方や経営ノウハウを身につけられた

――スーパーホテルの支配人で得たことは何ですか?
中島さん:
営業に対する考え方が身につきましたね。2店舗目のスーパーホテル戸塚駅東口は、新店舗立ち上げからだったので、「まずは認知度を上げていこう」と、自ら足を運んで営業に行くこともありました。

3店舗目のスーパーホテル新横浜店のときも、着任した直後にリニューアルをしたので、店舗の写真やブランディング、説明文など、全て自分たちで考える経験もしました。顧客にどのようにPRすれば客単価や稼働率が上がるのか、試行錯誤しながら行うことで、PR力、経営ノウハウを身につけられました

小澤さん:
経営するうえでの効率性の重要さを学びましたね。決めた目標に対して、どれだけ効率的に進められるのかを常に試行錯誤していました。
たとえば、朝食の発注量に関しても、ただ発注するのではなく、無駄がないように適量を注文する、先読みする力が必要とされました。
完全に空っぽになってしまったら、足りなかったのかなと思いますし、少しごはんが残ったくらいで注文できたときは、嬉しかったですね。

中島さん:
実際に経営ノウハウを学べたからこそ、自分たちの夢を見つめ直すきっかけにもなりました。もともとは飲食店を開業することを目指していたのですが、東京・日本橋三越前のときに、周りの飲食店が見るたびに入れ替わっていく現状を見ていると、徐々に考えが変わってきました。
流行っては廃れてしまうような事業ではなく、普遍的で長く続けられるような業態はないかと考えはじめたんです。アルバイト募集で人が集まらなくて苦労したこともあったので、夫婦だけで回せる事業であることも重要でしたね。

――今の仕事ではどのように活かせていますか?
中島さん:
営業に対する考え方やPR力などを活かせています。飯田市という町では、地元の人に認知されることが大切です。最初は地域の回覧板から始まって、今では地元の取材やテレビ、新聞など多くのメディアに出演しています
おかげさまで、地元での認知度がいつのまにか上がっていて、応援してもらえることも増えましたね。講演や移住者相談の依頼などももらうこともあります。

小澤さん:
効率的に仕事を進める力は、今も活かせています。1日に1グループのみの宿泊なので、発注業務はあまりないのですが、宿が広いので掃除が大変です。掃除の分担をしっかりしたうえで、効率よく清掃できるように心がけています。

資金作りをしたい人におすすめ

――これから支配人を目指す方たちに向けてメッセージをお願いします。

小澤さん:
初めの3ヶ月程度は本当に大変ですが、乗り切れば楽しいことややりがいもたくさんあります。はじめは周りのスタッフや他店舗の支配人などに頼って、経験や知識を身につけていきましょう。私も頑張れたので、大丈夫です(笑)。

中島さん:
資金作りをしたいと考えている方には、おすすめの働き方です。月にどれくらい貯めるかなど、予定をしっかり立てさえいれば、しっかり開業資金を貯めることができますよ。実際に私たちは、5年間でかなり貯蓄できました
実際に事業をやろうと思ったら、あっという間に使い果たしてしまうんです。だからこそ、目標と計画性を大事にしてほしいですね。

卒業後のエピソードは後編にて

ホテル業未経験でスタートし、5年間で3店舗を経験し、勤め上げた中島さんと小澤さん。苦労を乗り越えて、成長してきたお二人だからこそ、現在の姿があるのですね。
スーパーホテルの支配人を卒業した中島さんと小澤さんは、その後、一棟貸しの古民家宿【燕と土と】を開業します。
スーパーホテルでの経験はどのように活かされているのか、現在のお二人の姿が気になる方は、ぜひ後編もご覧ください!